その書き込み、玄関に貼っても大丈夫ですか 「ネットの書き込み」は「玄関の貼り紙」と同じ

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人それぞれの部分はありますが、しがらみのない身軽な大人がイコール、カッコイイわけではありません

「玄関に貼れないから面白いんだ」とか「現実では言えないからネットに書くんだ」と言えるのは、実は人生のシガラミ、抱えているモノがまだ少ない、身軽だという証でもあるのです(ちょっと羨ましい)。

ちなみに私がネットに書かないモノ(=玄関に貼らないモノ)は、

政治の話
外交問題
宗教の話(一般論は書きます)
下ネタ(程度による)

だいたいこのあたりです。あくまで私の基準であって、社会的な立場や職業、主義によっても変わってくるでしょう。人それぞれですね。

自宅玄関に貼れるものがネットの限界

でも皆さんだって、初対面の方々と会話する立食パーティーでは、こういう話題を無意識のうちに避けているハズです。ネット=現実だと考えれば、これくらいの感覚が丁度いいのかもしれません。

とにかく、自宅玄関に貼れるものがネットの限界です。これがネットで絶対に失敗しない方法!

さて、今回取り上げた「うれしい炎上」ですが、きっかけとなった生徒さんは反響にかなり驚いていました。でも厳密には、アレは「炎上」ではない(本人に瑕疵はない)ですから、当然、個人特定されるような動きもありませんでした。ネットの本質を、身を以て体験できた貴重な経験だったと思います。

先生方からは、申し訳ないくらい恐縮されてしまったのですが、おかげで多くの方々に玄関写真を見て頂けました。今でも講演先で「この画像知ってる!」と言われることがあります。本当に感謝です。

さらに、この騒ぎにハッシュタグ「#玄関に貼れるツイート」で花を添えてくれた企業の公式ツイッターさん達……

たしかに、これならば貼れますね。むしろこれは宣伝

こういう炎上ばっかりだといいんだけどなあ。

小木曽 健 国際大学GLOCOM客員研究員

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おぎそ けん / Ken Ogiso

1973年生まれ、埼玉県出身。複数のITベンチャーを経て現職。書籍や講演、メディア出演などを通じて「ネットで絶対に失敗しない方法」やネットリテラシーに関する情報発信を幅広くおこなっている。これまでに企業、学校、官公庁などで2000回以上、のべ40万人に講演。著書に『11歳からの正しく怖がるインターネット』(晶文社)、『ネットで勝つ情報リテラシー』『大人を黙らせるインターネットの歩き方』(筑摩書房)、監修に『13歳からの「ネットのルール」』(メイツ出版)他多数。

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