若者は、なぜLINEで人を傷つけてしまうのか

コミュニケーションに「4&4のチェック」を

LINEのようなSNSやコミュニケーションの本質をわかっていないのは、実は若者だけではない。上手な情報のキャッチボールをするには秘訣がある(写真:Taka/PIXTA)

あなたは、こういう空回りシーンに遭遇して、もどかしさにジリジリしたことはないだろうか。

職場の会議で、皆の意見が汲めない独善的な上司。指示の言葉が通じない、宇宙人的な部下。町内会の集まりで、延々と自説をしゃべるヒンシュクおじさん。PTAの懇談で、自分はモンスターじゃないと自信満々で学校に噛みつく保護者。それに杓子定規な対応をして、火に油を注ぐ教師。学級会や部活で、ちっとも先に進まぬ堂々巡りの話し合い。

リアル社会の《議論力》低下がもたらす不経済

これら一つ一つのジリジリは、些細だからいちいちニュースにはならない。だから、全貌の深刻さは目に見えない。しかしおそらく日々、この空回りは日本社会の至る所に蔓延している。こうして無駄に費やされている時間や労力を総計したら、社会全体で一体どれほど巨大な不経済だろう。

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巷の小さなロスだけではない。国レベルの議論も、大きなロスに苦しんでいる。

「早く質問しろよ」とヤジる首相、「ちゃんと答えろ」と怒る野党。似たような問答が何度も繰り返される、安保法制の国会質疑。二項対立が膠着して、対話にならない原発問題。再燃がもうタイマーでセットされている消費税のさらなる引き上げ論争、・・。

課題山積の今ほど、社会に《議論する力》が求められているときはない。それなのに、学級会から国会まで、皆同じコミュニケーション不全症を患っている。

議論がバトル化する《紛糾型》が「面白い」と評価され、(視聴率アップという形で)経済的成果に結びつくのは、テレビのバラエティ系討論番組の世界だけだ。現実社会では、ちゃんと互いの言い分に耳を傾けあって、少しずつ合意形成に近づいていく《建設型》の方が、「面白い」に決まっている。紛糾は消耗するだけで、何の益もない。

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