異性の「親子混浴」は何歳までOKなのか 子離れの第一歩?

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子育てに積極的にかかわる男性も増え、赤ちゃんの頃から“風呂はパパの役割”という家庭も多くなった日本。夕食の後片付けなど忙しい時間帯に子どもを風呂に入れてくれるのは、母親にとっても嬉しいかぎりだが、娘の場合、父親という異性といったいいくつまで入浴するのが適当なのか。中にはこの入浴タイムが度を越して、20歳過ぎても父親と風呂に入るのが平気という女性もいて、SNSなどでそんな話が載ると、賛否両論が飛び交うこともある。いったい“親子混浴”のNG年齢はいくつだろうか。

ぺちゃんこが…自然消滅が理想

首都圏に住む男性(46)は、中1と小3の娘がいるが、長女とは小5でパパ風呂を卒業した。卒業の目安は、「ぺちゃんこだった胸が少しふくらみはじめたころ」。

「女性として見ているわけではないのですが、なんとなく恥ずかしくなった」

長女本人も周囲の友達からの情報で、父親と風呂に入っている子がいないことを知り、だんだんと一緒に入ることはなくなったという。この男性は、現在は次女とは一緒に入ることもあるが、「そのうち自然と入らなくなるのでは」と踏んでいる。

特に区切りをつけなくても、自然消滅していく──。それが“親子混浴”終焉の理想かもしれない。東京ガス内にある風呂文化研究会のまとめによると、娘が9歳までは約半数の父親が一緒に入浴。だが、娘が11歳になると約1割と途端に減る結果に。パパ風呂卒業の分かれ目は、どうやら小学校4年生になる「10歳」にあるようだ。

親子混浴はなにも父娘だけの話ではない。埼玉県に住む女性(40)は小5の息子と時々風呂に入る。女性は母子家庭。息子は我慢する性格で、悩みがあっても母親に心配をかけたくないのか話さない。だが、風呂に一緒に入った時には重い口を開く。

「テーブルを挟んででは話さないようなことも、お風呂だとリラックスできるのか、自然と話してくれます。私の目から見て悩みがありそうな時はなるべくお風呂に誘って一緒に入るようにしています」

前出の調査では母息子パターンも調査。やはり、息子が11歳になると、一緒に入浴するのは2割以下と、大きく減った。小学校高学年あたりに分かれ目があるようだが、この女性のようにコミュニケーションの場として風呂タイムを利用しているという家庭は多い。

東京ガスの別の調査でも、「子どもと一緒に入浴する理由」について親に聞いたところ、実に9割が「入浴は親子のコミュニケーションの機会として大切」と回答した(同性親の入浴含む)。

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