野村ホールディングス・出直しの勝算、海外リストラの荒療治

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永井CEOの言葉が、これまでの経営からの脱却を示唆しているのであれば、まず着手するのは息巻いていたグローバル戦略の見直しにほかならない。すでに永井CEOは「グローバルフランチャイズの適正なサイズへの組み直しをする」と語っている。10億ドルのコスト削減の多くは海外部門縮小によるものになる。

中でも抜本的な見直しとなるのが足を引っ張っている欧州だ。中期ビジョンとして掲げた16年3月期の税引前利益2500億円をセグメント別に見ると、国内の営業部門1000億円、アセットマネジメント部門250億円、国内外のホールセール部門1250億円となっている(表)。

12年3月期決算の実績と比較すると、この3部門の目標額の中で、買収したリーマンの欧州部門を含むホールセール部門のハードルが最も高いことは一目瞭然だ。直近は376億円の損失である。


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