中国コンテンツ海賊版最新事情--正規版として流通する海賊版DVD、ゲームでは海賊版歓迎戦略も

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 国営テレビ局「中国中央電視台(CCTV)」は、自社ホームページ上でもアニメを配信。過去の放送分も見られるようになっている。またコンテンツホルダーも、前述した優酷網や土豆網などと提携し配信したり、コンテンツの公式サイト上で動画の無料配信を行っている。

ゲームでも、海賊版が蔓延しており、日本のようなパッケージ型ではビジネスにならない。そこで、すべての中国のゲーム会社は、ゲーム利用の際にネット経由で課金するため確実に売り上げを徴収できるオンラインゲームに逃げた。一方で日米のゲーム会社は、ゲーム機向けであれパソコン向けであれ、まだオンラインを利用しないゲームが中心。そのため、新作ゲームがリリースされた途端に、中国語化された海賊版が出回るというありさまだ。

ゲーム業界の雄・米EA(エレクトロニック・アーツ)もまた、海賊版の被害者だ。だが、同社のアンドリュー・ウィルソン副社長は、先日開催された第2回中国ゲーム開発者会議の中で、同社製品の海賊版利用を歓迎するというコメントを発表した。将来、自社製品がオンラインゲーム化されたときのために、海賊版を通じて認知度を高めておくのが狙いだ。もちろん、海賊版を容認したEAのゲームソフト自体、日本をはじめ中国以外では数千円で販売されているもの。この「海賊版歓迎発言」に、中国ゲーム利用者に対するEA株は大きく上がった。
 
やまや・たけし
中国内陸部在住のIT専門ライター、中国のIT事情を中心に取材・執筆。著書に「新しい中国人 ネットで団結する若者たち(ソフトバンク新書)」。

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