テスラ次世代EV「モデル3」が持つ本当の意味 17年に価格500万円以下、航続320kmで登場
テスラモーターズは、高級タイプの電気自動車(EV)をつくる米国発のスタートアップ(ベンチャー)企業として知られている。決済サービス「ペイパル」の共同創業者、イーロン・マスク氏が率いるテスラは日本とも縁が深く、2010年にはトヨタ自動車とEVの開発で資本業務提携を結んでいる。
2008年に最初のモデルとして売り出したスポーツカータイプの「ロードスター」に続く「第2世代」の象徴が「モデルS」だ。2012年6月に米国で、日本では2014年9月から納車開始された4ドアタイプのプレミアムEVである。その後、基本的なメカニズムを踏襲し、SUV(スポーツ多目的車)スタイルのボディにはね上げ式のファルコンウィングと呼ぶドアを持つ「モデルX」が2015年秋に発表され、現在、日本でも予約を受け付けている。
これらに続くテスラの「第3世代」を象徴する車が2017年末に登場する。
3月31日に日本先行で予約を開始
テスラは3月21日深夜(日本時間)、開発中の次世代EV「モデル3」の予約の受け付けを3月31日にグローバルで開始すると発表した。時差で先行する日本は米国に先んじて、日本時間同日午前10時よりテスラ青山(東京都港区)とテスラ心斎橋(大阪市中央区)で店頭予約の受け付けを始める。
内外装デザインのほか各種メカニズム、性能などモデル3の詳細はまだほとんど明らかになっていないが、現行のモデルSやモデルXに続く新世代の車種で、モデルSやモデルXなどに比べるとコンパクトタイプになりそうだという。生産開始は2017年終盤を予定しており、米国を手始めにヨーロッパ、アジア太平洋地域、そして日本を含む右ハンドル市場での納車を順次開始する。