テスラ次世代EV「モデル3」が持つ本当の意味

17年に価格500万円以下、航続320kmで登場

日本時間の4月1日午後0時30分には、米国カリフォルニア州における製品初公開イベントをライブストリーミングで配信。その後、テスラのホームページ上でオンライン予約が可能になる。いずれも予約金は15万円で、キャンセルする場合は条件を満たせば全額返金可能という。なお予約の受け付けはテスラロードスター、モデルS、モデルXの現オーナーが優先されるようだ。

モデル3の日本での販売価格は未定ながら、モデルSの米国価格が70kwhバッテリー搭載モデルで7万ドル、日本で同926万円(ほかに90kwhバッテリー搭載タイプもあり)の値付けがされていることを考えると、モデル3は今の為替レートで考えて500万円を下回る400万円台後半の価格設定になると予想できそうだ。それでも高額には違いないが、これまでと比べると価格はより現実的なレベルまで下がる。

「モデル3」の航続距離は320km程度を目標か

モデルSの場合、70kwhバッテリー搭載タイプの想定航続距離は270マイル(1マイル=約1.6kmでざっと432km)、90kwhバッテリー搭載タイプなら最長550km程度を走行できる。対して第3世代のモデル3は航続距離200マイル=320km程度を目標に開発が進んでいるという。これはEPA(米国環境保護局)の厳格な基準に沿っている。モデルSの場合、実際の走行距離が公表値と同等以上に延びるのはテスラ関係者のほか、試乗経験のある複数の自動車ジャーナリストなどが証言している。

トヨタが昨年末に発売した4代目「プリウス」の大ヒットに象徴されるように、エンジンとモーターを併用することで、既存の燃料インフラを活用しながらも燃費を大きく向上させられるハイブリッド車(HV)は、今の日本で最も売れているエコカーだ。1997年の初代プリウス登場から来年で20年。4代目プリウスの燃費性能は最長でガソリン1リットル当たり40キロメートル(40km/L)まで延びるなど、技術は年々進化を遂げている。

一方、EVはこれまでなかなか盛り上がってきていない。日産自動車が2010年12月に量産初のEV「リーフ」を華々しく投入してから5年あまり。リーフは日米欧の先進国を中心に累計販売20万台を突破したものの、今や年間100万台レベルを売るHVに比べると普及の速度はゆっくりだ。

ガソリンスタンドに比べるとまだまだ少ない充電インフラへの不安や、国や自治体の補助金を踏まえても250万円前後以上という車両価格の設定などもさることながら、リーフ最大の弱点は絶対的な航続距離の短さにある。「JC08モード」という日本の基準による満充電での航続距離はデビュー当初で200km。その後の技術改良で最新モデルは最長280kmまで向上させたが、これは30kwhという大容量バッテリー車のカタログ値であり、標準の24kwhバッテリー搭載モデルは同228kmにすぎない。

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