排出取引 環境と発展を守る経済システムとは 天野明弘著
排出取引制度は、「市場経済体制」の下で発生する汚染活動を、効率よく減らすために考案された。基本スキームは次のとおり。規制主体(当局)は規制対象者・温室効果ガスの範囲と、排出源全体が排出できるガス総量を定め、その総量のアラウアンス(排出承認証)を被規制対象主体(対象者)に配分する。その承認証は、対象者間で自由に取引でき、対象者は自らの排出量を当局に報告するとともに、承認証の配分を受けた対象者は、その量に応じた承認証を期末に当局に提出する義務を負う。義務不履行には罰則が適用される。
先進的な排出取引制度のあり方、主要国の取り組みを経済学者の大御所が描き出す。用語集も役立つ。
中公新書/840円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事