gumi國光社長「来期は絶対黒字、結果を出す」

赤字が続く中、新たに挑戦する分野とは?

だが、今後注力する自社ゲームの海外配信であれば、ゲーム内容の改善スピードや宣伝費などをコントロールできるので、そうした問題はない。アニメもそうだが、日本のゲームが好きな人は海外に一定数いる。国内でヒットを増やすことができているので、その海外展開で成果を出せるはず。正直に言って、とても自信がある。

欧米を中心に、東アジアでもユーザー獲得を狙う。日本からの輸出ゲームで売上ランキングのトップ5に入るのは難しいかもしれないが、20~100位は十分狙えるはずだ。

――海外拠点で開発するゲームを現地配信し、地産地消を狙う戦略を進めてきた。しかし、海外拠点の人件費が赤字の大きな要因になっている。早い段階で手を広げすぎたのでは。

海外展開はかなり大がかりにやってきたが、ゲーム開発力の高い拠点とそうでない拠点が見えてきたので、選択と集中に踏み出す。(カナダやドイツの拠点を閉鎖して)ヒットゲームを出せそうな拠点に集約することで、人件費や賃料など年間で約11億円のコストを削減する。

ただ、結局のところ、海外市場を獲得していかないと、中長期的な成長は望めないという認識は変わらない。日本の人口が減り続ける中で、海外に出ないとジリ貧になる。結果的に撤退・縮小する拠点もあるが、実際にやってみたからこそ開発力の優劣がわかった。成功も失敗もあり、失敗の中で学ぶこともある。

海外拠点を全部閉じて黒字にしても、その先に何があるのかと思う。昔の日本企業もそうだったはずだ。ソニーもトヨタも、簡単に成功したわけではなくて、海外に出続けたからこそ、結果を出せたのだと思う。

「業績で結果を出し、期待に応えていく」

國光宏尚(くにみつ ひろなお)/1974年生まれ。米国Santa Monica College卒業後、2004年5月アットムービー入社。同年に取締役に就任し、映画・テレビドラマのプロデュース及び新規事業の立ち上げを担当。 2007年6月gumiを設立。社長就任(現任)

――上場後に業績不振に陥ったり、不祥事を起こす企業が続出し、IPO(株式新規公開)銘柄への投資家の不信感が高まった。その代表格として「gumiショック」と呼ばれて批判を浴びてきたが、どう受け止めているか。

経営者として、別に悪いことをしたわけではないのに、と思う部分はあるが、結果責任だ。思ったよりも業績が伸びていないことや、株価が悪いことは、批判されても仕方がない。

スマホゲームの市場が成熟化することを見越して、国内で勝ち抜ける開発体制の構築に加えて、開発したゲームを世界中で売るための態勢を作ってきた。その結果が今年に出る。

――上場時の株価は3165円だったが、足元では500~600円台の水準まで下がっている。裏切られた思いの投資家もいるだろう。投資家に対する責任をどう考えているか。

結果を出せずに信頼を失っていることは、申し訳ない。ただ、必要な手は打っており、その成果も出てきていると思う。業績で結果を出すことで応えていくしかないが、できれば、これから先に期待していて欲しい。

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