フェイスブックが動画広告の規制を緩和か スーパーボウルでテストを実施?

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2016年のスーパーボウルでは、Facebookが新サービス「スポーツスタジアム(Sports Stadium)」をローンチした。これはFacebookアプリ内で、スポーツについて話し合うための機能なのだが、そこに米FOXスポーツが「ゴーダディ(GoDaddy:レンタルサーバサービス)の提供でお送りしています」と書かれた動画を投稿したのだ。新たなスポンサーシップが見られた、はじめての場でもある。

いくつかの動画にはチロン(chyron)と呼ばれる電子ステッカーが表示され、そこにゴーダディのロゴが掲載されていた。ほかの動画では、ゴーダディのロゴがプレロールとして画面いっぱいに映されている。

「Facebookは『提供(sponsored by)』について、長い間悩んでいた。しばらくの間、Facebookは共同スポンサーというものを完全に拒否していた」と、デジタルコンテンツマネジメントエージェンシー、アトマイズド(Atomized)のCEO、クリス・ゴマソール氏は指摘する。「できの悪い広告はできる限り排除したいという企業の思惑だ」。

大手の分散型メディアに朗報

FOXスポーツが行ったような明らかなブランディングに加え、Facebookはプレミアムパブリッシャーに対してもネイティブ動画広告やブランドコンテンツの投稿も認めるという。

Vox Media、PopSugarやBuzzFeedなど、多くのパブリッシャーは収益の大半をネイティブ動画コンテンツに頼っている。Facebookが提供してくれる新たなオーディエンスも販売できるようになるので、収益の増加にもつながることだろう。

PopSugarは、エンターテイメントやライフスタイルに関するコンテンツを製作しているパブリッシャーだが、その収益のほとんどはネイティブ動画広告による。同社は今回の動画広告ポリシー改定による検証には参加していないが、Facebookを含めた分散型戦略を実施している。スポンサー動画コンテンツが認められれば、さらなる利益を得られるかもしれない。

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