ドイツ発「自家製インスタント記事」の実力

サムスンとの協業でFacebookに対抗

ドイツのメディア企業であるアクセル・シュプリンガー(写真:AP/アフロ )

サムスンと生み出した「アップディ」

この記事はデジタルマーケティング戦略に特化したメディア「DIGIDAY[日本版]」(運営:インフォバーン)の提供記事です

ドイツのメディア企業であるアクセル・シュプリンガー(Axel Springer)は、トラフィックを呼び込むためにサードパーティーのプラットフォームへ過度に依存することに慎重な姿勢を示している。そこで、サムスンと手を組んで生み出したのが、自社製ニュースアグリゲーター・プラットフォーム「アップディ(Upday)」だ。

ベータ版がリリースされたのは、2015年9月。テストアップ期間中、ユーザーは月に平均2時間以上を「アップディ」上で過ごしたと、同社は主張している。

現在では、アクセル・シュプリンガー社をはじめとする、1200ものパブリッシャーが利用。そのなかには、Facebookの「インスタント記事」やAppleの「News」のようなプラットフォームへのコンテンツ配信に懐疑的な立場を取る、「エコノミスト(The Economist)」「デイリー・テレグラフ(The Daily Telegraph)」「フィガロ(Le Figaro)」「デア・シュピーゲル(Der Spiegel)」などが含まれている。

「アップディ」はいくつかのサプライズをもたらした。英国、ドイツ、フランス、ポーランドで、2016年3月上旬に発売されるサムスンの最新スマートフォン「ギャラクシーS7(Galaxy S7)」やタブレット端末には「アップディ」がプレインストールされるという。スマートフォンのホーム画面から右へスワイプすると表示される仕様になっていて、デバイスのデフォルトシステムに統合されているのが分かる。

次ページサムスンは彼らにとって魅力的なパートナー
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 地方創生のリアル
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ時代の勝者と敗者<br>不動産 熱狂の裏側

実体経済の悪化を尻目に、国内外から熱い視線が注がれる日本の不動産。業界の雰囲気とは対照的に、上場不動産会社の株価は軒並み軟調です。コロナ後の新常態で誰が笑い、誰が泣くのでしょうか。現場の最新情報を基に不動産市場の先行きを展望します。

東洋経済education×ICT