当時、米国にいた富岡隆・ブリヂストンタイヤ商品戦略室長は、ドイツからの吉報に快哉を叫んだ。「(映画で有名な)ボンドカーZ8への装着と、量販車への納入ではわけが違うぞ!」。この頃になると乗り心地も多少改良されていたが、何より、BMW車とは相性がよかった。100万本以下で低迷していた出荷量は、これを境に伸び始める。そして今年、最初から数えて3世代目のランフラが発売されることになった。
新製品では、懸案だった乗り心地がノーマルタイヤと5%差まで画期的に改良されている。タイヤ側面を薄く軟らかくした成果だが、単に薄く軟らかいだけでは、パンク走行時にタイヤは発熱し最後は断裂してしまう。最大の課題が熱コントロール技術だった。
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