“匿名放談会”コンビニ加盟店オーナーのつぶやき--毎日悩んでます、コンビニ稼業はラクじゃない

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●セブン−イレブンオーナー(40代)

店を始めるときに、周囲の友人たちに相談したら、全員が「セブンがいい」と言いましたね。実際、オープンしたときにも近所の人が喜んでくれた。やっぱりセブンは強いんだと実感しました。

本部の担当者とは、いい関係を保っていたほうが仕事はやりやすい。うちはそこそこ良好。お互い不信感を持ったら終わりですよね。先日も、ある数字について担当者にうるさいことを言われたけど、「俺っていう人間知ってるでしょ。そんなくだらないことで疑うなよ」って笑いながら言ってやりました。いいコミュニケーションは自分で作らないと。

毎日の悩みは発注。うちのスタッフも悩んでます。毎日すべてが違いますからね。そう簡単なものじゃないですよ。

お客さんを見ていると、棚に並んだおにぎりや弁当を後ろから取るんですよ。最近そういう人が増えたなあ。僕は逆。休みの日に行楽地へ行ってコンビニに入ったら、手前に並んでる商品から取る。その店の廃棄を少しでも減らしてやろうという思いです。これも職業病かな(笑)。

●ファミリーマートオーナー(60代)

商売の経験もなければ、コンビニも利用したことのない私が、店を始めたのはもう20年以上も前の話です。いろいろなことがありましたね。

すぐ近くにセブン−イレブンができたときは、お客様にも随分心配していただきましたけど、「私は私のやり方でやる」と心に決めて平常心を努めました。本部も改装に踏み切ってくれて、応援もしてくれましたが、それでもセブンのオープンから1年半の間は本当に苦しかったですね。自分の給料も出せないくらいロスも出しました。近くにセブンができたせいでこの店は品物が減ったなんて思われるのだけは嫌でしたから、店にはいつもぴちーっと商品を並べるようにしたんです。結局、選ぶのはお客様ですね。お客様はよく見てますよ。

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