山手線の車両は、いつ黄緑色になったのか 通勤電車は、今でも進化が続いている
103系電車は当時の国鉄のベストセラー車両で、山手線、京浜東北線、総武線などの都市圏輸送の花形となった。マイナーなモデルチェンジをしながら長く首都圏や関西の通勤電車として活躍していたが、その後205系などに代わっていった。
残念ながら首都圏ではすでに引退し、走る姿を見ることはできないが、一部の103系は現在もJR西日本の路線で活躍中という長寿電車である。
その103系の次世代車として1985年に登場し、山手線では2005年まで使用されたのが205系だ。銀色のステンレス車体に山手線色の黄緑色の帯を付けたカラーで、登場時から全て冷房車だった。
この電車は国鉄として最後に導入された山手線の電車で、当時は高性能を誇り、今も西日本地区では運用されている。
現在の山手線の主力となっているのは、2002年4月に使用開始されたE231系(500番台)だ。この車両もすでに登場から13年。新世代の車両としてE235系が2015年11月から営業運転開始したが、登場して早々に初期故障が発生し、2016年2月までメンテナンスを行っていた。この3月1日から再度営業運転に入っている。
東京の電車がジャカルタに集結
中央線快速電車で長く使われた201系に代わる電車として2007年に登場し、JR東日本の京浜東北線、横浜線、南武線など都市圏輸送の通勤電車として幅広く活躍しているのがE233系だ。この前面のスタイルは、JR東日本の中距離電車にも採用されており、JR東日本の顔ともいえる電車である。
南武線では、主力電車だった205系は2016年までにすべてE233系に代わった。同線で活躍していた205系電車はジャカルタに輸出されることになり、さよなら運転では名残を惜しむ多くの鉄道ファンが見送った。ジャカルタには埼京線や横浜線で活躍していた205系も輸出されており、南武線や埼京線、横浜線で走っていた当時の車内装飾、設備のままで走っている。東京メトロや都営地下鉄の車両も輸出されており、ジャカルタにはかつての東京の通勤電車が集まっている。
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