「パスワード管理ソフト」はどれだけ有効か 3つの人気サービスを試してわかったこと

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「文字どおりサルみたいにキーボードを適当に叩いて決めるんだ」と、グロスマンはあるインタビューで語っている。「もともと私は、普通の人より被害妄想が強いからね」。

いらぬメッセージが多すぎる!

たいていの人は、グロスマンと違って、パスワード管理ソフトの助けが必要だ。基本的な仕組みは、いくつものパスワードを「保管庫」に入れておいて、それを1個のマスターパスワードで開けるというものだ。

そこで私は、ラストパス(LastPass)、ワンパスワード(1Password)、ダッシュレーンの3つの人気パスワード管理ソフトを、それぞれ何日か試してみることにした。どれも機能は似ていたが、ワンパスワードがいちばんデザインがすっきりしていて、イライラしないアプリだと、私は思った。

3つのソフトを試す前に、私は2時間半かけて70の登録サイトにログインして、パスワードを全部変更した。専門家のアドバイスを受けて、意味のないフレーズや映画のセリフからなる、長く複雑な文章を作り、そこに数字や記号を加えた(「My favorite number is Green4782#」「The cat ate the CoTTon candy 224%」など)。

その作業が完了したら、さっそくパスワード管理ソフトの利用開始だ。いずれもマスターパスワードを使って保管庫にアクセスする仕組みになっているから、マスターパスワードを頑強にする必要がある。そこで私は、3つのソフト用に複雑なマスターパスワードを作成し、手書きでメモし、それを暗記して、数日後にその紙を捨てた。

私が、ワンパスワードがいちばんいいと思ったのには複数の理由がある。まず、私があるサイトにログインすると、あるいは新しいパスワードを作ると、それを例外なく自動的に検知して、そのパスワードを保管庫に加えるか聞くメッセージが表示される。

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