「パスワード管理ソフト」はどれだけ有効か 3つの人気サービスを試してわかったこと
自分の誕生日や、誰でも簡単に思いつく言葉はパスワードにしないでください――。ネットで何かに登録するとき、この手の警告は必ず表示される。それなのに、未だに超簡単なパスワードを設定する人が大勢いるらしい。
1月に発表されたスプラッシュデータ社の調査結果によると、2015年に最もよく使われたパスワードには、「123456」や「starwars」など、独創性がゼロに近いものが散見された。
「容易にハッキング可能」という結果に
もちろん私も大した独創性の持ち主ではない。最近、自分が使っているパスワード70個を、パスワード管理アプリ「ダッシュレーン(Dashlane)」で調べてみると、46個は同じもので、25個は「特に脆弱」か「容易にハッキング可能」と判定された。
そこで一念発起した私は、パスワード作りのコツを調べるとともに、いくつかのパスワード管理ソフトを試してみた。それでわかったことは、最も安全なパスワードは、ユニークかつ複雑でなければならないこと。そして、ユニークで複雑なパスワードを(私の場合)70個も記憶しておくのはほぼ不可能だから、パスワード管理ソフトの手を借りる必要があること、だ。
ウェブセキュリティー会社ホワイトハット・セキュリティーの創業者ジェレミア・グロスマンによると、彼が記憶しているのは、自分のコンピューターのロックを解除するパスワードと、パスワードリストを保存してあるUSBメモリのパスワードだけ。いずれもランダムな文字列だから、記憶に残りにくい。