アウトレットの熱戦、三菱・三井の2強がガチンコ対決 

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淘汰の波がそこに

だが、業界の未来がバラ色というわけではない。チェルシージャパンの吉村俊秀社長は「すでに淘汰は始まっている」と危機感を隠さない。

実際、昨年3月には99年に伊藤忠商事が開発した大阪・貝塚市の「コスタモール二色の浜」のアウトレット部分が閉店。スーパーを中心とした商業施設に変わった。立地やブランド入れ替えなどの運営面で二強に後れをとったことが原因とされる。

三菱地所対三井不の“ガチンコ勝負”も始まっている。従来はチェルシー=高級ブランド中心の郊外型、三井不=日常の買い回り品中心の近郊型とすみ分けてきたが、昨秋に両社は相次ぎ仙台郊外に出店。今後も激突は不可避だ。

「あみ」は12年に首都圏中央連絡自動車道の延伸で成田空港と約20分で結ばれる。「そうすれば海外からの観光客も期待でき、稼ぎ頭の御殿場に次ぐモールになる可能性を秘める」と吉村社長は強気だ。

だが最近は消費者の目も肥えており、モールの同質化を指摘する声も多くなってきた。チェルシーはそれを察知してか、「あみ」では従来にはない若者向けブランドを入居させるなど差別化を進めている。また初めて旅行業者と組み、ツアー客を呼び込むなど顧客開拓に余念がない。生き残りを懸けた拡大競争はすでに始まっている。

(福井 純、日暮良一 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済)

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