ノモンハン戦争 モンゴルと満洲国 田中克彦著
1939年の5月から9月にかけて、満洲国とモンゴル人民共和国が接する国境線をめぐって、両軍による軍事衝突が発生。双方、それぞれ約2万人(異説あり)の犠牲者を出して終結したこの戦闘を、日本では「ノモンハン事件」と呼ぶが、モンゴルでは「ハルハ河の戦争」と呼ぶ。
これまで軍事的な研究がほとんどだったが、本書はモンゴルの言語によって残された史料に基づく近代史の一部として論じる。日本とソ連の間で苦悩しながらも、モンゴルがいかにして独立を勝ち得たのかを、ノモンハン衝突前後史をも含めてひもとく。
あれから70年。専攻が言語学・モンゴル学である著者が、最新の研究成果を基に「ノモンハン」をとらえ直す。
岩波書店 819円
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