サッカーという名の戦争 平田竹男著

サッカーという名の戦争 平田竹男著

サッカーファンなら一気呵成に読み通すだろうし、サッカーに興味のない人も多くのことを学ぶだろう。国と国とのサッカー対決が単なる技術と戦術で決着がつくと思っている人には目から鱗のはずだ。その中核にあるのはマッチメークという名の戦略思考と交渉能力である。

いつ、どこで、どの国と、いかなる選手を想定して試合をセットするかの戦い。強化試合だろうとW杯だろうと、それが当日の勝敗もその先の帰趨も決めていく。通産官僚として積み重ねた国際人脈と知見、日本サッカー協会専務理事として発揮された戦略戦術、そして何よりも少年時代からのサッカーへの情熱、これらが渾然一体となったピッチ外の戦いが披瀝される。

監督や選手が賞賛され罵倒されるその裏側には、知られざる真実があった。そしてサッカーの世界から見えてくる国家戦略論、国際友好論、スポーツビジネス基盤強化への提言はどれも十分に説得的である。(純)

新潮社 1365円

Amazonで見る
楽天で見る

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナショックの大波紋
  • 井手隊長のラーメン見聞録
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • コロナショック、企業の針路
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
広告大乱戦<br>デジタル化で進む“下克上”

「ついに」か「ようやく」か。ネット広告費が初めてテレビ広告費を超えました。デジタル化の大波の中で、広告業界は“異種格闘技戦”の時代に。グーグルと組んで購買につながる広告商品を生み出したマツモトキヨシなど、激変期の最先端事例を紹介します。