亀田高志
日々の仕事でストレスに曝され、睡眠不足とお酒の影響で疲労を溜め込むパターンになるビジネスパーソンは多い。そんな場合に元気を出すためにと、運動を勧めると大体は「疲れているのだからできるわけない」とか、「余計に疲れて仕事に差し支える」と反論される。しかし、中には運動を始めて、体調の変化に驚いたという人もいる。疲労が抜けなくて困っている場合だけでなく、仕事やプライベートをもっと充実させたい場合も、運動をするのが一番、手軽で効果的な方法なのである。
そこで、ストレス対処における運動をすることの効用と運動習慣を身につけるコツを紹介しよう。
●疲れているときに運動するとどうなるのか?
土曜日や日曜日にごろごろしている貴方は月曜日から金曜日まで毎日がんばっているから、当然疲れているだろう。運動する気などしないと考えるかもしれない。しかし、「思い切って運動するとどうなるのか」を想像してみてほしい。久しぶりにジョギングをする。5分で苦しくなる。息苦しくて、倒れそうだと感じながらも、がんばって15分走った。でも距離はせいぜい2キロ。運動部だった高校時代は練習で4−5キロ走ってもなんとも無かったのに、今は足が痛い。家に帰ってもだるさが襲う。次の日も仕事に差し支えて、もう二度とやるものかと思ってしまう・・・・・・。
このように悪いイメージを思い浮かべるかもしれない。ところが事実は少し違う。ストレス対処の研修を行う際、運動習慣のある人に運動直後と翌日の朝の気分を答えてもらっている。ほとんどの答えは次の2つである。
・運動した後は気分が爽快で仕事のストレスを忘れる。
・運動した翌日は朝から気分がよくて元気がわいてくる。
長い運動習慣を経て、はじめて到達できる境地はでない。これは普通の人が普通に運動しても経験できる。疲れていても少しでも運動したほうが元気を取り戻せる。それが人間の持つ生き物としての仕組みだからだ。・運動した翌日は朝から気分がよくて元気がわいてくる。
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