広告代理店の「パワポ離れ」が進んでいる

「議論を深めること」を重視

パワーポイントによるプレゼンはもう古い!?(写真:Graphs / PIXTA)
この記事はデジタルマーケティング戦略に特化したメディア「DIGIDAY[日本版]」(運営:インフォバーン)の提供記事です

クライアントへのプレゼンの場で、パワーポイント(PowerPoint)の使用を避けるエージェンシーが増えているという。

少なくとも、100人の従業員を抱えるニューヨークのエージェンシー、ワーク・アンド・コー(Work & Co.)において、それは事実だ。同エージェンシーは最近、パワーポイントなどのソフト、およびプレゼン資料(通称「デッキ」といわれている)の使用を禁止した。創設者のジーン・リーベル氏は、「あれは最悪だ」と語っている。

ワーク・アンド・コーでデッキを使ったプレゼンを禁止する必要があったのは、プレゼンを取り仕切る者が、その場を支配するのを防ぐためだ。リーベル氏は「すべてをコントロールしたがる公判中の弁護士のようなものだ」と「デッキ」の使用を嫌っている。つまり、パワーポイントは交渉の場に最適ではないということだ。

クライアントにとって負の遺産

クライアントとエージェンシーは以前から、パワーポイントなどを常用する習慣について不満を述べてきた。これは、かつて商品を売ることだけを考えていたクライアントが、マスマーケット向けの広告やマスマーケティングについて、ほとんど何も知らなかった時代の負の習慣である。米ドラマ『マッドメン(原題:Mad Men)』さながらに、エージェンシーが広告キャンペーンや戦略のプレゼンテーションを、一方的に披露しているような状態になるからだ。

だが、時代は移り変わり、クライアントは以前よりも賢くなった。エージェンシーが提案しようとしていることに対して、もっと意識するようになっている。パワーポイント離れをしたいと思っているのは、リーベル氏だけではない。同様の変化は、マーティン・エージェンシー(Martin Agency)でも起きているという。

次ページきっかけはオフィスのリフォーム
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 埼玉のナゾ
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • ミセス・パンプキンの人生相談室
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
大手から専業まで大混戦<br>中古マンション販売の隘路

新築価格が高止まりし、参入業者が急増する中古マンションの「買い取り再販」。デベロッパー自ら物件を取得し、リノベーションを施して販売する手法だ。価格上昇や売れ残り増加など懸念材料も出現、手放しでは喜べない活況の裏側を描く。