「受注が回復しています」--日本電産・永守社長は株主総会で強気発言、今期業績増額も濃厚

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
「受注が回復しています」--日本電産・永守社長は株主総会で強気発言、今期業績増額も濃厚

受注回復宣言か--。
  
 日本電産は23日、京都市内で株主総会を開催。この席上、同社の永守重信社長は「3~4月ぐらいから受注が回復しています。部品関連製品は(ピーク時に比べ)平均で70%ぐらいまで回復していますね」と発言。総会後の記者会見でも、「セグメントによって状況は違うが、光ディスク装置用モーターの受注は100%に戻ってきている。HDD用モーターも100%に戻る勢いがある」と述べている。

日本電産は前2009年3月期、客先の急激な在庫調整にのまれ、営業利益ベースで減益に転落した。今10年3月期も、売上高5500億円(前期比89.7%)、営業利益450億円(前期比86.9%)と厳しい見通しを会社側は期初に公表している。

ただ、ここにきて、受注状況は上向いているようだ。光ディスク用やHDD用モーターのほかにも、モバイル関連製品が回復基調にある。今後の見通しについても、「部品関連製品は数量(受注)ベースでは、今第2四半期(7月~9月期)に昨年度のピーク時(上期)の水準に戻るのではないか」(永守社長)との見方を示した。

数量が回復基調にある一方で、値下げ圧力や円高の影響は避けられないようだ。が、これを補うのが、昨年度から実施している収益構造改革(WPRプロジェクト)。この効果が第2四半期(7月~9月期)以降に本格寄与することもあり、「業績見通しが上振れる可能性が高くなっている」「今期は減収だとしても、増益になる可能性がある」と、永守社長は今期業績の上方修正の可能性も記者会見で示唆した。

同時に、昨年後半から実施している一般社員の賃金カット(最大で5%)を7月から解除することを明言。役員(最大で50%)の報酬カットや管理職(最大で10%)の給与カットについても、順次解除していく方向のようだ。

もっとも、永守社長が「(全セグメントが)100%に戻るに、来年か再来年までかかるだろう」としている通り、本格回復は当面先になりそうだ。大型車を中心に自動車の減産が続いている影響で、車載用モーターが低水準であるうえ、設備関連機器も依然厳しい。そのため、同社は2011年3月期売上高1兆円としていた中期目標を2年先延ばしし、「2013年3月期に売上高1兆円を達成する」と修正した。

足元の受注が回復基調にあるとはいえ不安要因を残すことから、「東洋経済オンライン」は今期業績について期初の予想をいったん継続する。ただ、第1四半期(4~6月期)決算の状況を見極めたうえで、上方修正する可能性があることを付記しておく。

(梅咲 恵司)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売 上  営業利益 経常利益  当期利益
◎本2009.03  613,458 51,806 47,029 28,353
◎本2010.03予 550,000 45,000 43,000 27,000
◎本2011.03予 620,000 60,000 58,000 34,000
◎中2008.09  371,658 40,218 43,057 27,840
◎中2009.09予 250,000 15,000 14,000 9,000
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
◎本2009.03  197.4 60 
◎本2010.03予 193.8 50 
◎本2011.03予 244.1 50-55 
◎中2008.09  192.1 30 
◎中2009.09予 64.6 25 

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事