シャープ買収の神経戦、鴻海か革新機構か カネか経営形態か、再建巡る攻防は大詰め

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「家電はシャープと東芝を統合。互いに補完し、世界でも戦える」

                 産業革新機構会長兼CEO●志賀俊之

革新機構の志賀会長兼CEO(撮影:尾形文繁)

シャープの進め方は極めてフェアだ。産業革新機構の案と鴻海精密工業の案とは、コンセプトがまったく違っている。われわれが入れる資金は、成長投資にしか使わない。液晶事業を分社化した後のシャープは、家電中心に盛り上げていく案になっている。

まずシャープの家電事業は、「目の付けどころが、シャープでしょ。」(のスローガン)に原点回帰してもらって、東芝の家電事業と統合して増強する。シャープはアイデアが豊富にあり、一方の東芝はモーターなどが強い。両社はお互いに補完し合える関係で、グローバルに戦えるようにすることが目的だ。

われわれはシャープに対し、事業部門ごとにパートナーを見つけて、再編していく考えである。(シャープ一体での)再生がわれわれの役割ではない。いろいろな会社がシャープに絡んでいるから、いろいろな意見があるのは当然だろう。

交渉は旧正月明け(2月中旬)から本格化すると思うが、われわれとしてはすでに案を提示している。(鴻海に交渉の時間・人員を割かれているからといって)引き下がったわけではない。(談)

   (「週刊東洋経済」2016年2月20日号<15日発売>「核心リポート01」を転載)

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