シャープと鴻海、8時間交渉でも埋まらない溝 協議を終えたテリー・ゴウ氏を直撃
「優先交渉権をもらった、感謝している」
本当は今日、正式契約を結ぶはずだったが、契約を結ぶにあたり、多くの法的プロセスを踏む必要があるため、8時間では終わらなかった。しかし、今日は高橋社長をはじめ、取締役会のみなさんから優先交渉権をもらったことには感謝している。本日、優先交渉できる権利に関し、サインをした。今日サインした中身には、最終的に2月29日に正式契約するという内容も入っている。
本当は今日、みなさまの前で最終契約のサインをしたかったが、高橋社長は昨日から報道されすぎているので、このままでは散歩にいくこともままならないという話なので、2月29日に正式に報告させてもらう。
――シャープ買収の狙いは?
シャープの魅力については、すでに堺(工場)で2~3年間の経験がある。その中で若い人たち、特にエンジニア、ワーカーがすばらしい。われわれも学ばなければならないと感じている。
液晶技術はかつて最先端だったが、この2~3年は韓国が優勢になっている。シャープとしては、それ以上に投資するのはしんどい状況だ。今回のデューデリ(ジェンス 資産査定)で、実はシャープの赤字の一番の原因はソーラーパネルだとわかった。赤字の75%がソーラーパネルによるもので、液晶パネルは赤字の元凶ではない。
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