メーカーは「文系女子」を採用したがっている キリン、アルプス電気で活躍する女性たち

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「社員同士で『ビールで面白いことをしたい』などと雑談していたら、『クラフトビールの会社を作って、ビールの大聖堂を開こう』と話が広がり、社長に直談判したところ、ゴーサインが出ました」(吉野さん)。

近年、ビール市場は厳しい状況にさらされていますが、クラフトビールで打破したいというのが、吉野さんの目標です。新商品の開発にも積極的にアプローチしていて、6種類の定番フレーバー以外に、季節・催事に合せた40種類程度の期間限定フレーバーを展開予定です。

最後に文系就活女子にアドバイスをいただきました。

「酒造メーカーの主役は技術者や男性だと思われがちですが、女性が加わることで、新たなアイデアが生まれることもあります。実際、キリンビールの商品開発チームの半数近くは女性です。女性が活躍しにくいイメージのある職場の方が、女性にとってチャンスが多いこともあります」(同)。

また、人事部採用担当の高野友理香さんも、次のようにエールを送ってくれました。「時代とともに多様化するお客様の嗜好やニーズに対して、期待を超える商品をお届けすることでこたえていきたいと思っています。そのためには男女の垣根はなく、幅広い業務を経験するなかで、多くのことを学び活躍していただくことを期待しています。自らの範囲を狭めず、様々なものごとに興味・関心を持ってください」。

日本製品を広めたい

一方、アルプス電気は大手電子部品メーカーです。子会社で製造しているカーナビが人気商品ということもあり、就活生でも社名を知っている方も多いかと思います。

2015年3月末の従業員数5323人のうち女子従業員は1226人で女性比率は23%。キリン同様に女性比率は高くありません。2015年4月の新卒入社は45人で、うち女子は19人。文系女子は9人でした。

2012年に入社以来、営業職として活躍するのが、営業本部に所属する、中村梨乃さん。学生時代は商学部でマーケティングを専攻しました。

現在は、海外スマホ向け電子部品の試作イベントの管理や、顧客と工場の間に入り量産までの立ち上げをサポートしています。

中村さんがメーカーを選んだのは、学生時代の経験が影響しています。「南米やアジアなど、バックパッカーとしていろいろな国を回ったのですが、現地で日本人だというと、家電や車を指し『日本の製品は質が高い』とほめてくれるのです。とても誇らしく、海外に日本製品を広めることができるメーカーへ就職したいと思いました」(中村さん)。

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