メーカーは「文系女子」を採用したがっている

キリン、アルプス電気で活躍する女性たち

「専攻以外の授業にも積極的に顔を出していました。マーケティングの講義で『キリン氷結』の開発担当者のレクチャーを聴く機会があり、その内容に感銘を受けてキリンを志望しました」(吉野さん)。

入社後、まず工場に半年間配属され、品質管理や製造工程などについて、徹底的に学びました。研修期間中に「作り方次第で数え切れないほどの種類ができる、無限の可能性があると知り、商品開発の仕事に魅力を覚えました」(同)。

続いて約2カ月間の営業研修があり、その後は営業部門に配属されました。千葉県船橋エリアでスーパーなどの取引先に通って、販売スペースの確保や新商品のセールスをしました。

2007年10月に現在のマーケティング部商品開発研究所に配属されました。希望していた商品開発に就くことができたのです。これまでに、カクテル全般やビールの開発に携わり、『ハードシードル』『ツードッグス カクテル』『グランドキリン』など、計7種類のブランドを世に送り出したとのことです。

「新商品のコンセプトやテーマを考えるのが主な仕事内容です。それを、技術系の方やデザイナーに形にしてもらいますが、学生時代の演劇で培った『伝える』というスキルが、思いのほか役に立っています」(吉野さん)。

文系社員は「まとめ役」に

文系出身だからといって開発に関われないわけではなく、まとめ役として開発チームに参加することが多いようです。「コンセプトを具体化したり、消費者にわかりやすく伝えたりするのは、私たちの役割です。技術者とは異なる視点でアドバイスできるのも強みだと考えています」(同)。

吉野さんのチャレンジはとどまるところを知らない。現在は、キリン子会社でクラフトビールを製造・販売する「スプリングバレーブルワリー」の設立にも関わり、代官山と横浜で醸造所併設の飲食店を展開する同社のマーケティングマネージャーも兼務しています。

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