創造はシステムである 「失敗学」から「創造学」へ 中尾政之著
創造したいと誰でも思うが方法を知らない。「失敗学」も研究する機械工学専攻の大学教授が手法を公開した。
まず目的を設定する。次に手段を決める。問題を抽象化して、知的体系へ当てはめれば解が見える。例えば機械設計では挿入や分割など12パターンの解でたいていの問題は解決する。著者が「第3物質」と呼ぶ次元や発想を変えた別要素を考えたり、目的間の関係を可視化して相互の悪影響をなくしたりすることも有効だ。創造を生む集団は、権限が移譲される小組織と、情報と方針を統合する大組織の特徴の二つを持つ。
創造は「天才がやるとは限らない」。普遍的な頭の動きをシステム化して考える手順を決めれば、誰でも可能という。
角川ONEテーマ21 740円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事