外国人が殺到するイチゴ農園が宮城にあった

食べる宝石「ミガキイチゴ」は何がスゴイのか

――では、勝つためにどう戦いますか?

「ミガキイチゴ」だけでなく、「日本イチゴ」ブームを巻き起こします。ジャパンブランドで戦うのが重要です。博多の「あまおう」、栃木の「スカイベリー」など、地域間で勝負して消耗している時間はないですよ。日本の「日本イチゴ」を売るためのマーケティングを、日本全体でやっていかなくては。「日本イチゴのあまおう、ミガキイチゴ」として、イチゴの集団出世主義で海外に出て行きたいと思っています。

――国内が連携する仕組みは?

これまでは、地域間連携の仕組みがなかったのですが、国と連携して全国に声をかけていきたい。「ミガキイチゴ」はイチゴブランドのワンオブゼムですけど、イチゴを海外に売って行くノウハウを持っています。それを、どんどん広めていきたいですね。ミガキイチゴの成功モデルを見せて、賛同者を増やしていきたいです。

一年中おいしいイチゴを届けたい

――通年でブランド価値を提供するという発想はいつから考えていましたか?

イチゴは通常、11月から5月まで出荷されます。でも、それ以外の期間は供給が途切れるなんて、ブランドとしてもビジネスとしても致命的です。今やっている「ミガキイチゴ」のビジョンの原型は、山元町でイチゴを始める前、IT会社を経営しているときからある程度頭の中にありました。作り手側にしたら、イチゴが冬場だけ出荷されるのは当たり前だけど、消費者がいつでも美味しいイチゴを食べたいと思うのが当たり前。実現に向けて困難はいつもあるけれど、マーケットの声はわかる。だから、困難をどんどんクリアしていくだけです。

――震災の翌年にはインドに展開。これも以前から考えていたこと?

インド事業は、ある企業のCSR担当の方から「社会貢献やってみないか?」と誘われたのがきっかけです。津波の後、水もガスも電気もなかった被災地でもできたのだから、インドの農村でもできるのではないか? と言われて。2012年に実際にインドへ行ってみたら、農村は極めて厳しい状況でした。そこで、自分達がやってきた技術が少しでも役に立つのであればスタートしようと。

もちろん、それだけではなく、マクロ的に見てもインドの経済成長は目覚ましいし、需要がおう盛なのに国内生産が追いついておらず、品質が悪い商品が海外から輸入されていたりして、マーケットとしても魅力的でした。社会的な意義とビジネスのポテンシャルが揃ってのインド事業ですね。

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