地産地消ブームで「切り花」ベンチャーが熱い 投資家も注目する米ファームガールの強み
米国産にこだわり花束を販売
カリフォルニア州のクリスティナ・ステンベル(38)の家の周りには、切り花栽培農家が何軒もある。ところが、米国内で販売されている花の80%は輸入品だ。サンフランシスコで生花店「ファームガール・フラワーズ」を経営するステンベルは今、国内産のシェア拡大に一役買おうと頑張っている。
「切り花の地産地消ムーブメントは、10年くらい前の食品の地産地消ムーブメントと同じ段階にあると思う」とステンベルは言う。「花の生産地がどこか」ということを気にかける消費者は増えてきており、同時に購買行動も変わりつつあると彼女は言う。
スタンフォード大学で同窓生イベントの責任者として働いていたステンベルが生花ビジネスの世界に飛び込んだのは偶然からだ。イベントの経費節減を迫られていたステンベルは、予算の大半が花代に消えていることに気が付き、ブーケを手作りするようになった。近所の農家から花材を買うことも多くなった。インディアナ州でトウモロコシ畑や大豆畑に囲まれて育ったステンベルにとって、彼らは付き合いやすい相手だった。
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