外国人が殺到するイチゴ農園が宮城にあった 食べる宝石「ミガキイチゴ」は何がスゴイのか
――具体的にどの位の人が訪れていますか?
GRAでは先端農場ツアーもやっていて、世界各国から視察のお客様がいらっしゃいます。たとえばサウジアラジアからも農場の視察に来ています。人口1万人の山元町が、年間1万人の訪れる地になっています。
どんなに僻地でも優れたモノ、技術があれば必ず人は来ます。お金もまた、優れたビジネスや優れた人物がいれば僻地でも飛んでくるものです。山元町には今後、世界からより多くの人が来るでしょう。
――ターゲットを外国人とした場合のアクションは?
2015年12月から、シンガポールと香港の販路に「ミガキイチゴ」を流通させるプロジェクトをスタートしています。香港の商談会では多くのバイヤーさんとお話しできましたし、シンガポールでは伊勢丹スコッツ店でミガキイチゴのフェア台を出してもらいまして、現地のお客さまから多くのヒントをもらいました。国内ですと、外国人に人気の日本の百貨店にミガキイチゴを置いてもらう、空港などのアプローチを強化するなど課題はまだありますね。
――生フルーツは日持ちがしないというデメリットをどう克服しますか?
「ミガキイチゴ」には、生イチゴ以外にスパークリングワインの「ミガキイチゴ・ムスー」、オーガニックコスメ「白いちご WHITE ICHIGO」などのアイテムがあります。これらのアイテムを全て合わせて「ミガキイチゴ」ブランドであり、通年提供できているのが大きな特徴となっています。これら以外にも、魅力的な商品を開発中です。
「日本イチゴ」ブームを巻き起こせ!
――香港での日本のイチゴ、シェアはどのくらい?
USAと韓国に対して大差で負けていて、日本のイチゴはシェア2.9%しかありません。USAと韓国は国としての統一ブランドで売ってます。国ぐるみですよ。日本はブランドが分散してしまって、戦術的に非常に不利。日本のイチゴは美味しい、というのはある一定の評価があるけれど、個のブランドとして戦っているうちは海外のイチゴに負けてしまいます。
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