イギリス流「融通無碍(ゆうずうむげ)」のススメ 渡辺幸一著
世界が未曾有の大不況に見舞われている現在、イギリスも例外ではない。1990年代以降の好況を牽引してきた金融界に、巨額の公的資金を投入せざるをえない事態に陥っている。製造業の弱いイギリスは経済の立て直しにも時間がかかるとみられ、日米よりも状況は厳しい。
しかしイギリス人は冷静を保ち、過度な悲壮感はない。それは国民性として「融通無碍」な発想と姿勢を持つからだと、シティで18年間働いた著者はいう。たとえばイギリス流儀では、職場でのつきあいは意外に義理堅いが会議での根回しは通用しないといった日本流儀との相違点をあげながら、閉塞感が漂う今こそイギリス文化の柔軟さと臨機応変さに学ぶべきと勧める。
講談社+α新書 880円
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