天皇はなぜ生き残ったか 本郷和人著

天皇はなぜ生き残ったか 本郷和人著

平家の台頭から明治維新まで、実質的な権力は武家に奪われていた天皇家。にもかかわらず、生き延びた理由は何だったのか。中世政治史の専門家である著者が“天皇の本質”を明らかにする。

著者が主張するのは「情報と文化」の王たる天皇である。武士たちは、貴族社会の政治制度を吸収していく過程で、その情報を天皇から引き出した。さらに武士は、貴族の持つ伝統や教養、学識を羨んでいた。武家典礼の整備や、秀吉が関白になったりしたのはその表れだと判定する。

世の中が荒廃した戦国時代などは特に、京都の格式や幽玄さが、為政者には必要だったという。このアンビバレントさが天皇を生き残らせたと説く。

新潮新書 756円

Amazonで見る
楽天で見る

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 離婚のリアル
  • 貧困に喘ぐ女性の現実
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
進撃の商社<br>純利益1兆円への野望

資源価格の反発で総合商社の業績は絶好調、非資源での新規ビジネス創出にも余念がない。純利益1兆円突破への期待も出てきた今、商社の実力を総点検する。5大商社のトップがそろい踏み、「人材編」にはイラストで各社のキャラ解説も。