うつ病薬の副作用報道で揺れる治療現場、自己判断の休薬はかえって危険
ノルアドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質の再取り込みを阻害するSNRI(効き方2)やNDRI(効き方3)もある。再取り込みを阻害するのではなく放出するNaSSA(効き方4)の「ミルタザピン」は海外ではすでに標準治療薬で、日本でも今年中に承認が下りそうだ。
診断方法の研究も多数、試みられている。その一つが神経栄養因子「BDNF」の量を調べようというもの。海馬などでは、細胞を「増やす」と「壊す」の両方のメカニズムが働いている。うつ病患者の脳ではBDNFが減り、前者の働きが鈍い。研究が進めば採血で簡便に診断できるようになるかもしれない。
(週刊東洋経済)
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