平松庚三・小僧com代表取締役会長兼社長/元ライブドア代表取締役社長(Part5・最終回)--3人の子どもや孫の将来よりも、自分の将来のほうが楽しみです

--よりよい仕事をするために、何か秘訣はありますか。

適度な息抜きやさぼりが必要ですね。働き通しの日々だったライブドア時代、土曜出勤の際は朝6時に起き、ハーレーで御殿場まで走ってから、六本木ヒルズに向かいました。会社についてからもエリック・クラプトンの曲をガンガンかけて仕事をしていましたが(笑)。

特にハーレーに乗っている時間は貴重なレクリエーションタイムでした。「レクリエーション」という言葉には、単なる遊びではなく、「再び蘇る」という意味があるんですよ。

--パワフルですね。

実は最近、病気になって医者に「やり過ぎだ」と言われました(笑)。60年暴飲暴食を続けてきたので、正しく生きることは賢く食べることだと意識するようになりましたね。エキサイティングに生きるのもいいけど、体のことを考えてエンジンの回転を下げ、大人になることも必要なのかもしれません。ただ、何事もエンジョイできるかどうかは大切。 「enjoy  your
challenge!」ですよ。大変さを楽しむくらいの気持ちでないと精神的に参ってしまうのではないでしょうか。

--今後の夢についてお聞かせ下さい。

僕は「まだ」63歳。野球だってサッカーだって、後半戦が楽しいですからね。人生後半戦のゲームプランとして3大事業を考えています。

1つ目は農業法人を作ること。2つ目は宇宙旅行。既にヴァージン・ギャラクティック社に申し込んでいます。テストフライトの延期で実現は来年以降になりそうですが、すごく楽しみです。3つ目は団塊世代向けのサイト「小僧com」。30~40代はよちよち歩き、50~60代はハナタレ小僧と捉え、楽しく賢く知的好奇心旺盛な小僧のコミュニティを目指しています。最近では、よちよち歩き世代が会員の60%を占めるようになり、オフ会をやるとおじさんおばさんの中に20~40代が混じっていますけど(笑)。せっかくいろいろな世代が集まっていますし、地域や国にも貢献したいですね。

できればイグジットしてキャッシュを握り、農業法人を作りたい。ファンドも作って、よちよち歩き世代とソニーや松下のOB小僧たちが一緒になってビジネスができたら世の中が面白くなるんじゃないかな。3人の子どもや孫の将来よりも、自分の将来のほうが楽しみですよ(笑)。

(写真:尾形文繁)

ひらまつ・こうぞう
 1946年北海道生まれ。アメリカン大学(Washington,D.C.)コミュニケーション学科卒業後、ソニー株式会社入社。ソニーで13年間勤務した後、アメリカン・エキスプレス副社長、IDGコミュニケーションズ社長、AOLジャパン社長などを歴任。2000年にIntuitジャパンのCEOに就任。2002年、MBOにて米国親会社から独立、社名を弥生株式会社に変更、同社の代表取締役社長に就任。2004年、全株式を売却してライブドアグループ入り。2006年1月、株式会社ライブドア社長就任。2007年4月、社名をライブドアホールディングスに変更、代表取締役社長就任。2008年1月に人生の後半戦を楽しむ「人生のエンターテインメントパートナー」としてアクティブなシニアを応援する小僧com株式会社代表取締役会長に就任。

■CEOへの道は、エグゼクティブ向けの人材会社・リクルートエグゼクティブエージェント主催のセミナー「Road to CEO」との連動企画です。

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