家庭より仕事優先の妻に「三行半」は当然だ 犠牲の覚悟なくして結婚生活は不可能

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最近も友人の春子さんの息子さん(満男)が、二人の幼い娘を手放して、離婚した話を聞きました。その春子さん夫婦は斜陽産業である着物の染色業にしがみつくように頑張って、息子を地方の医大生にしました。年間600万円の授業料は、とても大きな負担でしたが、春子さんは結婚以来ブラウス一枚買わずに、それを捻出したそうです。

医師になったその息子は、7歳上の看護師と結婚しました。春子さん夫妻は猛反対しました。「年上過ぎる、長男の嫁として自分たちの家庭の風習を大切にしてくれる人と結婚してほしい、彼女の勝気な性格は、家族をバラバラにしそうだ……」などが理由でした。もちろんどの反対理由も息子は、「同じ日本語を使う者同士の結婚で、どれも取るに足らない」と一蹴し、結婚を決行しました。

「私は家に嫁いだわけではない」

いざフタを開けてみて、最初の夫宅で行われた祭祀の席でのことです。並み居る長老・義父母・夫を前に彼女は、「私は夫と結婚したのです。この家に嫁いだのではありません。今後私が、このような席にくることはありません」と言ったのです。春子さんは、「むしろ通じない言葉を話す人のほうが良かったのに」とショックで寝込みました。

その後は、息子夫婦さえ上手くいけばよいという考えで、春子さん親子の不干渉・没交渉が続きました。ここからはあとでわかったことですが、春子さんの息子(満男)は、なにかにつけてわがままで分不相応にぜいたくで、自分を実母から遠ざけようとする妻から、心が徐々に離れていったそうです。

満男夫人は、親の猛反対を押し切って自分を選んだ夫に、自分に対する深い愛を感じ、鬼の首を捕った気分だったのではないでしょうか。夫の全生活を支配し、自分本位で彼が意見してもヒステリックになり、手がつけられなかったそうです。

彼女が最後に義父母に、「お願いです、満男さんだけを私にください。孫のためにも彼を説得してください」と頭を下げたときは、何もかも手遅れで、満男さんの翻意はありませんでした。内気な春子さんのうつ病まで、お土産に残った結末でした。しかし性格で負けていたとはいえ、ここまで彼女をのさばらせた満男さんも、責任は免れません。

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