あのGALA湯沢が今になって活況に沸く理由 アクセスの良さだけじゃない集客増の秘密

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JR東日本も利用客の送り込みにも余念がない。たとえば、駅の旅行窓口やインターネット上で販売されている、さまざまな割引商品。

ネット専用の平日限定商品は、往復新幹線の自由席とリフト券のセットで8600円から。前日18時までネット予約が可能で、JR東日本の駅の指定席券売機でクーポンを受け取ることができる。リフト券どころか往復の新幹線料金よりも安いが、スキー場での飲食などにおカネを使ってもらえれば元は取れるという判断なのだろう。

もちろん、GALA湯沢自体もさまざまな改善を進めている。ネットで事前予約すれば、当日のスキー用品のレンタル手続きがスムーズになる仕組みを採用。スキーのストックはゴンドラ山頂で貸出、返却ができるようにした。無料休憩スペースでは、従来の喫茶に加え、おにぎりなどの軽食も注文できるといった細かい配慮が増えてきた。

需要を牽引する外国人客

ゲレンデは空いているが、スキーセンター付近は外国人で混み合う

ただ、それだけが入場者増の理由ではない。GALA湯沢に来てみれば、すぐにわかる。外国人客が実に多いのだ。

通常なら、スキーセンターが混雑するのは午前11時ごろまで。それ以降の時間帯は空いている。ところが、ある平日の昼間に訪ねてみると、外国人でごった返していた。スキー用品のレンタルコーナーは長蛇の列だ。

「スキーではなく、雪遊びを楽しまれる外国のお客様が多い」(GALA湯沢)。レンタルコーナーでは、スキーセットでなく、長靴を借りる人が多いようだ。スキーセンターからは「ソリ遊びゲレンデ」が見えるが、確かに大勢の外国人が雪と戯れている。休日であれば親子連れでにぎわっている場所だ。

昨シーズン、GALA湯沢では入場者の約1割が外国人だったという。この日のゲレンデは2割以上が外国人という印象だ。

彼らが引き寄せられる背景には、JR東日本が外国人向けに販売している3日間乗り降り自由の専用きっぷの存在がある。乗車範囲は関東エリアが中心だが、高いニーズを背景に、昨年11月のリニューアルの際、対象エリアにガーラ湯沢駅を加えた。もちろん新幹線にも乗車可能だ。

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