ユニクロ、暖冬直撃で業績予想を下方修正  春物を早めに投入して対応

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 1月7日、ファーストリテイリングは、2016年8月期の業績予想(IFRS)を下方修正した。世界的な暖冬の影響から、国内外のユニクロで冬物の販売が計画を下回っている。在庫増による値引き販売が利益率を低下させる懸念もある。写真はニューヨークで2014年2月撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)

[東京 7日 ロイター] - ファーストリテイリング<9983.T>は7日、2016年8月期(IFRS)の業績予想を下方修正した。世界的な暖冬の影響から、国内外のユニクロで冬物の販売が計画を下回っているほか、在庫処分による値引き販売が利益率を低下させている。

岡崎健・グループ上席執行役CFOは会見で「想定を超える暖冬で、業績への影響はかなり大きかった」と振り返った。暖冬は、日本だけでなく、香港や台湾、韓国、米国でも影響した。春物を早めに投入して対応して行くという。

営業利益は2000億円から1800億円へ

連結売上収益は1兆9000億円から1兆8000億円(前年比7.0%増)、営業利益は2000億円から1800億円(同9.4%増)へとそれぞれ引き下げた。

トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト19人の営業利益予測の平均値は2032億円となっており、会社計画はこれを下回った。

通期の国内ユニクロ既存店売上高計画は、期初の4.0%増から横ばいに引き下げた。下期については「気温に左右されにくい商品、売れ筋商品の投入、追加生産・減産により機動的な対応ができる体制で臨む」としている。

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