中国のiPhone工場、今年の春節は操業せず 需要鈍化の兆し

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1月6日、米アップルのiPhoneを受託生産する台湾の鴻海精密工業は、今年2月の春節期間中は中国の工場を稼働させない見通し。広東省深センにある同社傘下の富士康科技工場で2012年12月撮影(2016年 ロイター/TYRONE SIU)

[台北 6日 ロイター] - 関係者によると、米アップル<AAPL.O>のスマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」を受託生産する台湾の鴻海精密工業<2317.TW>は、今年2月の旧正月(春節)期間中は中国の工場を稼働させない見通し。

中国で最大の休暇期間となる春節の連休中、同社は例年、数倍の超過勤務手当を出して工場での生産を続けてきた。アナリストは今回の動きを需要鈍化の兆しとみている。

アップルがiPhoneの最新モデル「6S/6Sプラス」の1─3月期の生産量を計画より3割程度減らす見通しとの報道や、アップル供給メーカーによる市場見通しの弱さを受けて、アップル株は大きく下落した。

6日の米株市場では、アップルの株価は一時8月24日以降で初めて100ドルの水準を割り込んだ後、やや値を戻し2.0%安の100.70ドルで通常取引を終えた。

鴻海精密工業は中国の工場で数十万人を雇用し、iPhone最新モデルを生産している。

同社は声明で「春節の連休中の操業スケジュールは検討中」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。アップルからのコメントは得られていない。

 

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