1884人は予定の2倍、リクシルが国内を抜本リストラ
トステムとINAXが2001年に経営統合して発足した旧・住生活グループ。2012年に、その名をLIXIL(リクシル)グループに変え、テレビCMをはじめとして積極的なブランド認知活動に取り組んでいる。そのLIXILが大規模なリストラを進めている。
LIXILグループは9月4日、8月31日までを期間としていた希望退職者の募集結果を発表した。9月4日時点の応募人数は1884人。予定した900人のほぼ倍の規模に達した。
対象はLIXIL単体正社員(1700人)を含めたグループ社員2万3000人だが、そのほぼ8%に相当する人数という。単体、グループの内訳は開示していない。退職日は10月25日で、退職者には割増退職金の上乗せと希望者には再就職支援も行う。「予定以上の人員の退職による営業・生産活動への大きな影響はない」(同社)、としている。
LIXILグループは、国内だけみてもトステム時代の鈴木シャッター工業、東洋エクステリア、統合後のサンウエーブ工業、新日軽、川島織物セルコン、ハイビックなど、相次ぐ買収をテコに事業規模を拡大してきた。国内事業については、重複する製造拠点やショールームの統廃合などを順次進めてきたが、今回、構造改革の一環として大規模な希望退職者の募集に踏み切った。