北朝鮮「新年の辞」、経済傾注宣言で狙うもの

「強盛国家建設の最全盛期を切り開こう」

メディアを通じて新年の辞を発表した(映像:ロイター)

北朝鮮の最高指導者である金正恩第1書記が1月1日、北朝鮮の国家運営の指針となる新年の辞を発表した。2012年に本格的に政権に就いて以来、メディアを通じて肉声で新年の辞を直接発表するのは4回目となる。

2016年の新年の辞は「朝鮮労働党大会第7回大会が開かれる今年、強盛国家建設の最全盛期を切り開こう」と述べ、2016年5月に予定されている36年ぶりの党大会開催に向けた内容がより多く盛り込まれている。

5月の党大会開催を前に経済建設を映像でも誇示

冒頭から、2015年に目立った経済活動の紹介が続いた。ダムや科学技術施設、農場など、金第1書記肝入りで建設・リニューアルされた経済施設を「知識経済時代のモデル工場、標準工場を建設し、生産工程の現代化、情報化を積極的に実現し、全般的な経済発展と人民生活向上のための闘争において新たな進撃路を切り開いた」と述べた。

しかも、演説途中にはこれら施設の映像や建設に当たる国民の姿を差し挟むなどの演出もなされた。

さらに、北朝鮮では経済の「四大先行部門」とされる電力や石炭、金属工業、鉄道運輸の改善と発展について述べ、軽工業などの他の経済部門に対する言及も多く、党大会へ向けてこれまでの経済的成果を誇示しながら、「人民生活の問題は国事の中で第一に考えるべきもの」と述べるなど、経済生活のさらなる向上を国民にアピールする内容となった。

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