古河スカイと住友軽金属が統合、世界3位のアルミメーカーに 規模追求で生き残り目指す
--社員の給与はどうなるか、また子会社はどうするのか。
岡田:かつて古河とスカイを統合した経緯もあり同様のことをしたが、今回も社員の士気が下がらないように適切なところを検討していく。子会社は、これからシナジーが最も出るかたちで検討していく。
--工場の統廃合はあるのか、海外に新しい工場を作るのか。
岡田:これからシナジーを出す際にはいろいろな検討をしなくてはいけない。現段階ではこうという話はできない。(新工場については)古河スカイではタイに新しい工場を作っており、そんなにたくさんできるわけではない。
--最適な生産配分とあるが、具体的にどうか。
岡田:圧延については福井と深谷と日光の国内3工場を適切な品種配分をし最適なコストにしてきた。今後は名古屋の工場(住友軽金属)も入ってくるので、それも含めて一番最適な状態を考える。従業員については再配置も含めて意味のある状態にしていく。(人員削減については)現段階ではこれから検討する。
--原料権益など上流への進出を考えないか。
山内:原料は市況次第。現段階では山(原料権益)を持っているのが有利かといえば、クエスチョン。いまさら上流にいってビジネスモデルを変えながら何かをしようという意思はいまのところない。圧延という分野だけで世界で戦っていけると判断した。
--さらなる再編は必要と思うか。
山内:今の規模からみて、第3位グループに入ることが大きなポイント。技術力や製開発力、納期対応力、工場管理する力を両社持っているので、これを結集すれば、まずは行けると判断した。