O2Oビジネスで始まる新時代の消費革命《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命/最終回》


O2Oは、消費者にさまざまな新しい価値を提供することで、商品を購入、あるいはサービスを利用してもらう。従来の消費の置き換えではなく、まったく新しい消費を生み出す可能性がある。ここが大きなポイントだ。

今まで店頭に呼び込めなかった消費者をリアルの店舗に呼んでくることができるようになる。きっかけは、スマートフォン上に表示された人気商品の割引クーポンかもしれない。ネット上の友人のおすすめや、最寄りのリアル店舗の商品情報の場合もあるだろう。人との出会いやネットゲームのアイテム獲得が目的かもしれない。
 
 一人ひとりの消費者にきめ細かく対応したサービスを提供することで、新しい消費を生む可能性もある。商品やサービスの消費を通じて、まったく新しい豊かな体験を消費者に提供できるようになっていくだろう。

こうした消費者に提供する新しい価値のすべては、商品、サービス、企業そのものに対して共感し、積極的に継続して通ってくれる「ファン」を育てることにつながっていく。

O2Oビジネスを、登場するプレーヤーごとに振り返ってみよう。

高度経済成長期は、大量生産・大量消費の時代で、モノを作れば売れていき、マイカーやカラーテレビなど家族で同じ商品を共有する時代だった。

オイルショック後、経済の安定成長期に入り、商品・サービスは成熟し、総中流化と言われる社会となった。家庭の満足感が満たされると、個人に軸が移る。消費者の価値観の多様化が進み、個人の嗜好やライフスタイルに合ったカスタマイズされた多品種・少ロットの商品を個人で利用する時代になる。

そして今、スマートフォンとソーシャルメディアの登場で、家族から解き放たれていた消費者が、新しい形で人とのつながりを持ち始めた。

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