O2Oビジネスで始まる新時代の消費革命《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命/最終回》

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信頼する友人・知人、同じような趣味・嗜好を持つ人とのつながりが、ネット上でリアルタイムに形作られる。ネット上のつながりが、商品やサービスの消費に大きな影響を与えるようになった。評判のよい商品・サービス・企業の情報は、より力強くソーシャルメディア上を駆け巡り、リアル店舗へ新たな客を呼び込む。消費者一人ひとりがメディアとなり、お互いにコミュニケーションをとる。

こうした新しい消費者は、時間や場所を問わずネットにつながり、必要な情報や好みのサービスを利用する。

ソーシャルメディア上で消費者からの評価、共感を得ることや、ネットサービスへの取り組みの速さが、企業の差別化要因の1つになっている。

そして、リアル企業。

O2Oビジネスの大きな特徴として、ネット企業によるサービスの押し売りではなく、リアル企業側が本気でO2Oに取り組み始めているということがある。長期化する不況を脱出する糸口として、ネットをこれまで以上に活用しようとしている。

企業努力を重ね、物質的に成熟し商品自体の優劣がなくなった今、いかに競合他社と差別化し、消費者に選んでもらえる企業になるか。スマートフォンを持った新しい消費者をいかに獲得して、来店、購入してもらうか。最終的には、長期的に継続して通ってくれるお得意様になってもらわなければならない。

今後は人口減少、少子高齢化により、巣ごもり・ネット消費が進むだろう。若年層を中心にテレビ離れや新聞離れも加速しよう。従来の広告・販促施策では、ますますリアル店舗に来店してもらうことが難しくなる。また、ネットを使った施策はマスメディアを利用した広告に比べて低コストで実現できるというメリットもある。

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