O2Oビジネスで始まる新時代の消費革命《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命/最終回》


ネット企業は、リアル企業の人たちとよい関係を築き、ネットの有用性や操作方法を懇切丁寧に説明する必要もある。「日々地道に企業を回って提案している。ネットの重要性を説くところから始めている」と、ほかでもない世界最大のネット検索企業、Googleの担当者は言う。

ネットのサービスをリアル店舗の人や消費者により使いやすく、簡単なものにすることも求められる。使い慣れない人にとっては、ネットとの連携は煩わしいだけとなりかねない。

消費者の来店履歴、購買履歴、行動履歴などのデータを見える化し、効果測定をわかりやすくする必要もある。ネットを活用する1つのメリットは、具体的なデータが測定できることだ。

いずれも簡単ではない。しかし、最新の技術を駆使して作ったどんなに便利なサービスも、使ってもらえなければ意味がない。消費者、リアル店舗目線でのネットサービスの向上が不可欠だ。

農業革命、産業革命が人々の生活を一変させたように、情報革命が消費者の生活を根本的に変える。ネットだけに閉じられていた今までの情報革命は、第一幕にすぎない。現実の世界にネットが本格的に融合していく。これからの時代が、情報革命の本番だ。

ネットとリアルの融合した新しい時代の消費革命は、まさに今、始まった。
(ITアナリスト・松浦由美子 =東洋経済オンライン)

※連載「O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命」は今回で終わります。長らくのご愛読ありがとうございました。

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