日銀「緩和補完」をめぐるドタバタ劇の顛末

日米2大イベント終わり市場はオフモード

神経質な動きが続いていた株式市場だが、今週は落ち着くか(写真:wavebreakmedia/PIXTA)

先週は、米FOMC前後の不透明感で世界中が神経質になっていた。相場は常に不透明だが、今回は1等級の不透明感(筆者観)だった。リーマンショックから7年続けてきたゼロ金利政策を解除する方向は見え、その後の利上げペースも緩やかなものになるということは織り込みつつあった。しかし、結果が出た後のドルや株価の動きが、ファンド筋への取材や内外の著名エコノミスト・ストラテジストのレポートを読み下せば下すほどわからなくなった。

市場は米FOMCの連続利上げ政策を受け入れた

第1に、2016年度中に3ないし4回行われる0.25%の利上げが、緩やかなのかという認識がまったく統一されていなかったからだ。第2に、短期的には積み上がった左右両陣営のポジションがどういう形で解消されるのか、SQを控えて見えてこないからである。そこで予想屋を生業とする筆者としては情けないことだが、ブログやレポート、コメンテーターを務めている経済番組の中で、FOMCの結果を受けたドルや株価の反応を確認してから動きましょうと「待ち」の方針を出した。

さて、これから筆者の能天気な判断が始まるわけだが、結果発表後の比較的落ち着いたドルの動きと、16日のダウ224.18ドル高、17日の253.25ドル安で、FOMCの今後の政策の姿(年3回ないし4回の緩やかな利上げ)はマーケットには受け入れられたと判断する。緩やかなドル高円安が来2016年も続くと思われ、株高も予想される。

週末のダウ367.39ドル安は、原油安とそれに起因するハイイールド債に対する警戒感が強まり、クリスマス休暇前の手じまい売りをSQにぶつけたことが大きな下落原因であり、金融政策と直接関係ないところでの動きだったと思う。

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