導入余地が大きい人事システムと業務の外部委託(BPO) その2
「タレントマネジメントシステム」をまだ導入されていない企業に対して、個別のシステムについての満足度を聞いたところ、「どちらでもない」との回答が57%と最も多い。「満足」とした企業が19%だったのに対し、「不満」とした企業が24%とやや多くなっている。
不満の理由を見てみると、「個別システムでは、汎用性・柔軟性が不足する」「DBが増えて管理が煩雑」「データの追加・修正・削除などを複数回入力する必要があり、その確認に手間がかかる」「社員個々人の能力を把握するのが難しい」などの声が多い。タレントマネジメントシステム導入企業では、「不満」との回答は1社もなく、対照的な結果となっている。
図表3:個別システムの満足度
●人事系システムベンダーの選定基準は、カスタマイズ対応力と人事業務への精通度
人事系システムを提供する多数のベンダーから1社を選ぶ基準は何か? 今回の調査では「カスタマイズ対応力」55%と「人事部門の業務への精通度」53%の2項目が過半数を占めた。続いて「価格競争力」44%、「画面の操作性」42%が4割を超えている。「情報提供力」や「コンサルティング力」はそれほど期待していない。そして人事系システムベンダーに対する要望として挙げられているのは、「業務効率化」30%、「統合管理」18%、「コスト削減」15%、「操作性・GUIの改善」15%、「システムメンテナンス対応」12%などの項目だ。
図表4:人事系システムベンダー選定基準
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