超売れっ子になる人に共通する「6つの法則」 累計6000万部を売った編集者は見た!

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5、お金の使いどころを知っている

僕が知る成功者は、お金をまったく使っていません。決してケチだからではなく、収入に対する浪費があまりに少ないだけなのです。購入するものは、マンガや小説、ゲームソフトにアニメのブルーレイディスクなどの少額の娯楽費用くらいで、「創作」という仕事に日々邁進している方がほとんどです。僕の担当作家のひとりは、収入に対する経費があまりに少なすぎて、税務署の職員から「こんなに少ない経費で本当によろしいのでしょうか?」と窓口担当から心配されたほどでした。

その一方で、自分の職場環境には徹底的にこわだっています。長時間、ずっと座ったまま仕事を続けるため、作業机やノートパソコン、椅子といった「自分の理想的な仕事環境」を探るため、お金の出し惜しみは一切していないようです。

自分の身体と脳が商売道具ですから、ここに手を抜く作家は大成しない、と言っても過言ではないのかもしれません。

6、今まで書かれてきた共通点5つをまったく守ろうとしない

ここまで僕が書いてきた自分のロジックを完全否定する結論なのですが、これが真実です。

共通点2「自分だけの『聖典』を持っている」と共通点3「背伸びせず、自分のプレイスタイルに徹する」のようなマインド(自分の信念)をしっかり持っている作家が成功しやすいのだとすれば、そもそもここに挙げられているような「他人が決めた成功の秘訣」など、まったく気にしないはずなのです。

ただ、こうも考えられます。これらを読んで、「こんな『秘訣』なんて必要なかったな」と感じたり、もしくは明確に反論できるほど「自分の信念」が心の中にあることを確認できたなら、それは成功者への第一歩かもしれません。この記事を読んでくださっている皆様のリトマス試験紙として考えてもらえたなら幸いです。

逆に、いかにもうさん臭そうな人間(僕のことです)が書いた「○○な共通点6つ」を盲信し、それを生真面目に守ろうとしてしまう人間は、「信念無く他人に流されている」のかもしれません。これはある種、「成功しない人の共通点」のひとつなのです。さて、あなたは、どうでしょうか?

次回の記事では「よい企画書を書くコツ」についてお伝えします。
 

三木 一馬 KADOKAWA 電撃文庫編集長

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みき かずま

(株)KADOKAWA アスキー・メディアワークス事業局 電撃文庫編集部編集長、電撃文庫MAGAZINE編集部編集長。≪電撃小説大賞≫最終選考委員。2000年に上智大学理工学部を卒業後、メディアワークス入社。2001年、電撃文庫編集部に配属される。いわゆる『ライトノベル』の担当編集として頭角を現し、担当作品がアニメ化(メディアミックス)したときはアニメプロデューサーとしても活躍する。代表作として、『とある魔術の禁書目録』(累計1580万部)、『とある科学の超電磁砲』(電撃コミックス。累計680万部)、『ソードアート・オンライン』(全世界累計1670万部)、『灼眼のシャナ』(累計860万部)、『魔法科高校の劣等生』(累計675万部)、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(累計500万部)、『アクセル・ワールド』(累計435万部)、『電波女と青春男』(累計150万部)、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(累計135万部)、『しにがみのバラッド。』(累計130万部)、『撲殺天使ドクロちゃん』(累計110万部)など。今まで担当編集を務めた作品は約500冊に及び、累計部数は6000万部を突破している。

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