有栖川宮記念公園でラグジュアリーに触れる 東京パークライフを満喫しよう<2>
有栖川公園は名前の通り、旧有栖川宮家のご用地であり、南部坂に面した広場には有栖川宮親王の騎馬像が据えられている。公園内にはフランスの庭園さながらに銅像が点在し、池を囲む日本庭園と美しいコントラストを見せている。
騎馬像広場で各国語のシャワーを浴びる
公園の最寄り駅は広尾と麻布十番。公園の緑を取り囲むように各国大使館が点在する。ドイツ、フランス、スイス、フィンランド、オーストリア、中国、韓国、パキスタン、イラン、アルゼンチン……、その数20数カ国。まさにインターナショナルなエリアだ。
天気のいい平日午後は、ベビーカーの母親と三輪車をこぐ幼い子どもたち、サッカーに興じる少年たちの英語やフランス語、ドイツ語の中で、自分が東京にいることを忘れてしまう。休日はウォーキングやベンチでギター片手にくつろぐ外国人カップルの姿も。
公園に沿ってずらりと並ぶ「億ション」
大使館敷地内の館員住宅に加え、公園に沿った木下坂の億ション群には、外資系企業駐在員も大勢居を構える。彼らにとって公園は、学校や病院、美味しいパン屋と同様、暮らしに絶対必要な日常空間であり、いわば「庭」の代わりである。