商社志望で一橋大学なら商学部?経済学部? 就職を意識した高校生のための進路相談<1>

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それがメーカーになると、どうでしょうか?シャープでも東芝でも、そう簡単に業態変更はできません。だから、いま、大赤字だ、粉飾だ、と問題になっているわけです。

テレビがダメ、パソコンがダメ、というときに、じゃあ、テレビを作るのをやめて、食料品にする、いや、中国人観光客相手に宝石を売る…というわけにはいきません。それをやりたくても、工場閉鎖・リストラから新事業立ち上げまで、やたらと時間がかかります。

それぞれ特徴がある

もちろん、日立製作所のように海外事業や鉄道・交通システムで利益を出すようになった、または、富士通のようにITインフラに強いなどの特色をもって、利益を出すようになった電機メーカーもあります。しかし、こうしうた動きが目立つようになったのはここ数年ですが、水面下では相当な時間がかかっています。

だから、商社がいい、というわけではないですよ。それぞれ特徴があるということです。これは入学後の話ではありますが、今から意識して、ニュースなどに接すると面白いでしょう。

石渡 嶺司 ライター・大学ジャーナリスト

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いしわたり れいじ

1975年札幌生まれ。東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。大学選び、就職活動をテーマにした執筆活動に定評がある。2008年から高校生向け進路ガイド『時間と学費をムダにしない大学選び』(中央公論新社、共著)を毎年刊行。
主な著書に『就活のコノヤロー』(光文社新書)、『就活のバカヤロー』『アホ大学のバカ学生』(光文社新書、共著)、『教員採用のカラクリ』(中公ラクレ、共著)など。2015年は『300円就活準備編』、『300円就活面接編』(角川書店オリジナル電子書籍)、『時間と学費をムダにしない大学選び2016』(中央公論新社、共著)、『女子学生はなぜ就活で騙されるのか」(朝日新書)を刊行。JCAST、毎日新聞大阪版、北海道新聞などで連載中。
 

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