ここで言う、体育会系体質とは、バカみたく酒を飲んで、という意味ではありません(そういう部分もゼロではないですが)。大まかに言えば、「上下関係の筋を通したがる」「根性でどうにかして足で稼ごうとする」の2点。これは体育会系以外でも、文系理系問わず、ビジネスでは求められる資質です。うっとうしいと思っても、これはこれで見習うべき点があります。だからこそ、就職でも体育会系は評価されるのです。
ただし、この2点にもたれかかりすぎて、就活で自滅する体育会系学生もそれなりにいます。それから、就活はどうにかなっても、社会人、それも30、40代あたりで、段々体力勝負やゴリ押しが通用しなくなって、勢いをなくしていく、というのもよくあるパターン。文面を読む限り、君は体育会系体質がちょっと、ということですよね?その気持ちはよくわかりますが、付き合ってみれば、いい部分もありますし、見習う点もあります。
商社とメーカーの業務内容の違い
最後に、商社とメーカーは、ビジネスが違います。商社はひと言で言えば、いわば「何でも屋」です。「インスタントラーメンからロケットまで扱う」などと言われたこともあります。実際に商社は資源、機械、金属、化学品、食品、インフラなどあらゆる分野の取引を行います。
1990年代は商社の業績が低迷し「商社冬の時代」と言われました。しかし、その後は石油などの資源価格の上昇を追い風に、高い利益を上げ続けてきました。ところが、2014年後半に資源価格が下落すると商社の業績は一気に悪化。再び「商社冬の時代」か、と言われましたが、一部の商社は住宅やアパレルなど資源以外の分野に力を入れて業績好調です。
資源が好調な時は資源で稼ぎ、資源で利益が出ないときは取引を縮小して他の分野で儲けるというのが商社のビジネスです。極端なことを言えば、売れるものなら何でもいいのです。
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